第4章 「さぁ、受け取るがいい、真実の闇のサクリアを……」


 爆風に弾かれ転がり落ちた階段の下でジュリアスは体を起こし、オスカーとクラヴィスの姿を探した。が、見あたらない。

(クラヴィスとオスカーは階上に取り残されたままか……私一人で行くしかあるまい)

 ジュリアスは自分に言い聞かせると立ち上がった。足が痛い、だがそれ以外は大丈夫だ。

 一歩を左足を踏み出すと足に電撃のような痛みが走った。今度は右足を動かそうとするが、どうにも動かない。

「クッ……」

 ジュリアスは歯を食いしばり壁に寄りかかりながら、前へ進んだ。

【コントロールルームまであと三十歩】

 と書かれた標識がジュリアスの目に止まる。

「ふざけたマネを……ゆるせぬ」

 


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