女王試験から新宇宙への移行……

慌ただしかった日々が落ち着き、守護聖たちは週末を利用して休暇を取ることになった。

一、二日ほど聖地を留守にするだけのことだが、行く先の時間差を考えれば、かなり長い休暇も可能だった。

若い守護聖たちは三人一緒に、という条件付きではあったが、聖地との時間差の大きい辺境の星へと出掛け、二ヶ月近くの休暇を堪能して帰ってきた。他の者たちもそれぞれに有意義な時間を過ごして旅先から戻ってきたようだった。

休暇をまだ取っていないのは、私とクラヴィスだけだったが、私は、皆の休暇が終わった後、主星からさほど遠からぬ星の静かな地方で数日を過ごそうと考え 、既に手配はしてあった。

だが、クラヴィスは、何の計画も心に描いてさえいない状況だった……。

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