ヘリとバイクの姿を王立研究院の監視カメラが捕らえている。それを苦々しい顔で見ていたパスハは溜息をつきながら言う。

「……守護聖様のお戯れにも困ったものです」

「本人たちはあれで秘密のおつもりなんですもの、バレバレですわよね、陛下」 

「いいじゃないの、正義の為ですもの」

「しかし……もう少し謹んで戴きませんと……」

「さぁ、私たちも……エリューシオンへ行きましょう、ロザリア」

「あら、今日はフェリシアの日ですわよ、パスハ、遊星盤の用意を」

「陛下……美少女戦士サクリアシスターズは、もうお止めください。ジュリアス様に知られたら私が咎めを受けます……」

 

 

 ところで……。

「リュミエール、アンタってばいつヘリの操縦覚えたの?」

「えっ? あっ、わたくしは……オリヴィエ代わって下さい」

「だ、ダメよ〜ワタシはメカには弱いんだ、オスカー?」

「すまん……ジュリアス様お願いします」

「何を言うかっ、私は後部座席にしか座った事がないのだ、クラヴィス、そなたどうだ?」

「Zzzzz……」

 

 この後ヘリは山中に激突、奇跡的にサクリアーズは全治三週間の重傷で済んだのだが、この事件が闇に葬られたのは言うまでもない。

 しかしサクリアーズはこんな事では負けはしない、幾多の困難の末に愛と正義は必ず勝つと知っているから。

 行け行けサクリア仮面、主星の平和を守る為……。

 

−END−

来週からはサクリア仮面F(フラッシュ)が始ま……らねぇーよっ。


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