「おまわりさん、ほらっ、コイツらですよ、ったく変なカッコして人の店先で寝られちゃ商売上がったりなんですよ、とっとと連れてって下さい」
コンビニの兄ちゃんが、爆睡している二人を突っつく。二人組の警官が二人のくるまった新聞紙をはぎ取りながら言う。
「なんだ、変な衣装をつけてるな……酔っぱらいか・・」
「ああ、この先のおカマバーの兄ちゃんたちじゃないですか? 綺麗な顔してるし」
「おい、お前ら、【女王の館】の兄ちゃんか、おいこら、答えろ」
「むにゃ……いかにも私は女王陛下に仕える光の守護聖……むにゃ」
「やっぱりそうみたいですね、仕方ない、店まで運んでやれ」
「無理ですよ、こんなデカイヤツら〜」
「あ、これ使ってもらっていいですよ」
とコンビニの店員はガラガラと台車を持ってきた。ジュリアスとクラヴィスは折り重なるように無理矢理、台車に乗せられて運ばれる……。 |