迷いの森 聖地の森の11月 


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水・夢・骨・董・堂・的・世・界

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時は1925年、春爛漫の上海……

主人公オリヴィエとリュミエールは、仏蘭西に行くことを夢見る貧乏骨董屋。

共に仏蘭西人貴族の血が入っている孤児です。

オリヴィエは、5歳の時に捨て子され、香港の男娼館を営む男に拾われます。

リュミエールは、上海日本人街にある孤児院に産まれてすぐに捨て子され、

そこで大切に育てられます。その孤児院『知恵の木学園』の園長の息子が、

ルヴァでした。オリヴィエは11歳の時、香港の男娼館から逃げ出して、

上海にやって来ました。物乞いや窃盗をしながら、その日暮らしをしていたオリヴィエは、

知恵の木学園に暖かく迎え入れられて、リュミエールやルヴァと兄弟のように

育ちます。…………成長したオリヴィエとリュミエールは、理由あって、小さな骨董屋を

譲り受けることになりました。水夢骨董堂……四川中路にあるその店から物語が始まります。




オスカーは、新聞記者あがりの探偵です。とある事件に巻き込まれてハードボイルドな世界に

生きていることに疲れていた時、偶然、オリヴィエとリュミエールに出逢います。

リュミエールにちょっかいを出しながら、彼ら三人は固い友情で結ばれていくのでした。

さて、彼らの出入りしているカフェが宵闇亭です。美味しい珈琲と音楽を聴かせる店の

国籍不明の寡黙なマスターが、クラヴィス。彼もまた何か過去がありそうです。

その宵闇亭の近くに、蓬莱国迎賓館(パラダイスホテル)という超一流ホテルがあります。

オーナーは、上海経済界を仕切るセイント財閥。そこの総帥がジュリアスです。

その他、上海裏社会の大物であり、美楽園というクラブのオーナーでもある緑水晶ことカティス

北欧のとある国の王位継承権さえもつ貴族でありながら、上海在住の小説家のセイラン

仏蘭西銀行の副頭取というエリート銀行員にエルンスト



水夢骨董堂シリーズは、こんなメンツが、1920年代の上海を舞台に

ドタバタ、時にはホロリ……としているお話しです。

基本的に、やおいではありません。が、それっぽい雰囲気だけは少しばかり

含まれますことをご了承戴いて、お気に召しましたら、いざ、迷いの森の奥深くへ。

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