水夢骨董堂細腕繁盛記外伝 『花影追憶』
◆まえがき◆
水夢骨董堂細腕繁盛記」は1925年の上海を舞台にしたパラレルものの楽しいお話です。 そのスタンスは今でも変わっていません。 私はアンジェリークの同人本を作っているのであって、 決して小難しい歴史小説を書いてるわけでもないし、 そんな技量もないし完璧に時代考証を押さえているわけでもないし。 読んで下さってる方もそんなものを期待していらっしゃるわけではない、ちょっとヘンな 水夢骨董堂的世界を一緒に楽しんで下さっているんだろうと思います。 でも、何故、二人は骨董屋をしているの? 西洋人なのに上海語ペラペラなのは? リュミエールが強いのは? 宵闇亭のマスターって何者? その他モロモロ、水夢骨董堂細腕繁盛記を 書くにあたって私の中にはかなり細かな設定を考えてしまいました。 と言う理由で今回の外伝は設定の吐き出し本になってしまいました。 本当はもっともっとあるんですけど書ききれないのでこれだけ。 そんなわけでなんだか今回は私の本にしてはシリアスっぽくなってしまってごめんなさいねっ。 ところで、一連の水夢骨董堂シリーズに脇役として出てくるキャラクター、 今回はカティスを登場させることが出来ました。うふ。(←嬉しいらしい) (発行した本誌より抜粋) |